就職活動
やがて、採用試験への応募の時が来たら、
就職活動そのものを、
「応募者側の状況」だけでなく、
「採用側、人事の視点」から詳しく説明します。
そのうえで、面接応答内容の作成に相当の時間を費やします。
よく私が就活に至る前の座学授業でお伝えしているのですが、
「カナダの首相、誰かは知らなくても言えなくてもいい」
「ただ、自分の昨夜の夕食は答えられないといけない」
なによりも、自分のことを話せなければならない、
そう考えるからです。
企業の人事採用担当者からもらえる時間、
その機会を最大限に有効な場にしたいからです。
自分のことを今まで知っていた以上に、
もっと深く掘り下げて知る。
自分をきちんと説明できるようになるために。
そして面接練習に入っていくのですが、
おそらく、就職活動に入った際に、
面接練習のために、私どもよりも時間を使う場所を私は知りません。
(だいたい、居残りになって夕方に行うのは利用者さんにごめんなさいって思います。)
そんな感じで、人事採用担当者の目から見て、
聞きたいことを、すべて本人に質問し、その答えを得る練習をします。
(たまに、もう帰りませんか?って私が音を上げる時もありますが。)
人生が変わる瞬間に近づいた方は、
今まで在所中に感じさせられて、
訓練時間を使って考えてきた答えを、
「適切に使う」ことができるようになっています。
もう少しで、変わる予感がしているから、
本気で面接ができるように、本気で取り組めるのだと思います。
(できれば、暗くなる前に帰れるようにしたいなぁ。)
就活に入る前は、私どもの場所に通う皆さんは、学生のような存在。
就活に入るとき、そのころから、社会人の入り口に近づいていくのです。
私どもは、「就職だけは」やってる場所ですから。
皆さんと同じく、この先に待ち構える「答え」が知りたいんです。
出来ればハッピーエンドの。
その先の答えは、就職後に教えてもらうしかないけど。
だから、せめて就職だけは。