就職したら。
就職後、うまくいってるかも知りたいし、
何より、私が知りえない企業の姿勢や体質について教えてもらえるから、
お話を聞けるのを楽しみにしています。
(どうしたら、まともな企業になれる可能性があったのか、知りたいんですよね。)
もちろん、業務内容についての知識や情報は教えてもらえませんし、
本人たちも事業所にいるうちに、それを外部で話すべきではないことを学んでいるため、
教えてもらえることは少ないのですが。
就職後、数年経ってから頻繁に事業所を訪れてくれたり、
愚痴も聞きますし、聞いた内容から課題も一緒に考えます。
長く続いている方からは、プライベートを充実させる方法についての
相談が多いかなって。
生活に全く困らなくなった後に訪れる理由は
このままでいいのか、これからはどうしたらいいのか、
そういった感じでお話を聞く機会が多いです。
それでも、人生がプラスに変わった人と会っていると、こっちが活力とか、
意欲とかもらえることが多いんですよ。
うまくいかなくなってるときは、一緒に解決方法を話し合って考えますし。
なにより、
私たちが、利用者さんのことについて知っている情報は、そのほとんどが
「こんな小さな事業所で、私たちの前で、見せてくれたことしか知らない」
が答えなんですよね。
以前のことなどの情報は、本人が話したい場合のみ聞けることで、
全てを知りえることすらないのが当たり前ですから。
でも、
たった2年ぐらいしか一緒に居られなかった「あなた」が、
「本当はどんな人だったのか」、
「どんなことを考えて」、
「どんなことを望み」、
「何に苦しんでいて」、
「何が好きで」、
「何が楽しくて」、
「何がイヤで」、
「何に絶望し」、
「それでもどうやって社会に向かっていったのか」
そして、
「これからどうしたいのか」、
「どう生きるのか」、
もっともっと答えが知りたかったのですから。
だから、もっと話に来てほしい。
そう願っています。
「あなたが私たちと居た間に、解き明かせなかった謎の答え、もっとちょうだい」。