個人情報保護士
この授業を始めた最初の理由は、
「情報セキュリティの意識の向上」、
「詐欺などで騙されないようになる」、
「個人情報を守る手段と知識を身につける」、
「自分と他人の境界線を明確にする(他人のことは、自分のことではない)」、
等の意味合いを持って、利用者さんと一緒に勉強し、
岡山、神戸まで県外受験遠征班を組んで受験に臨んだなどの努力をしたのが始まりです。
県内で試験を実施してほしいと要望を試験実施団体に出して、当然却下されて、
今は可能となりましたが(先見の明溢れてる!)私どもの事業所で実施させてほしいと要望を出して、
当然却下されて、
で、県外しか会場がないから勉強する者を募って、遠征かけたんですよね。
で、その次の回に県内で試験を実施してくれたんですが、
既にうちの受験者は合格してしまったり、就職した後だったものだから、受験者ゼロというなんとも・・・。
そんないきさつです。
ただ、岡山の受験会場が「公務員専門学校」だったのですが、
その会場の廊下でむやみやたらと個人情報保護士のポスターを見ていたのが、
まさかのちほど、役に立つなんて。
令和に入り、「公務員受験が始まって」、
個人情報保護士の合格者がとても有利に採用試験を進めてきたのです。
(勉強してみたら理由ははっきりわかります。個人情報保護法は、個人レベルに降りてくる前に、
1990年ちょっと前から、最初は国、県、市町などの行政「だけ」を対象とした法律だったんですから。)
金融や証券などのハイレベルの採用試験に関しても、
とっても物珍しいからか、試験の受験の経緯などを質問してもらえたり。
学んでみてわかったこと、授業で話していることなのですが、
「個人情報をどう守るのか」の試験ではなく、
「個人情報をどう出させるのか」、
「個人情報をどう扱うのか」が主体となった内容です。
自らの個人情報のコントロールに意識を持っている方、
(情報)セキュリティ意識が高い方も、
知っておくべき内容だと思いますよ。
仕事でも、2024年だけで、さまざまな企業からの情報漏洩事案が公表され、
株価などにも影響が大きく出ましたし。
日本を代表してきたその企業に対して、買収提案が持ち掛けられたぐらいでしたから。
「失敗して弱っていたことで、とても割安に買えそうだった」んですよね。
結局、実現しなくて、正直、個人としてはちょっと安心しています。
昔から日本のエンターテイメントで貢献してきた出版業の巨人だったものですから。
以前起こった情報漏洩案件と比較しても、ちょっと悪いほうに質が変わってきた、
そんな印象です。
私たちは、個人情報を「使われる側」として。
気が付くと、個人情報データベースを毎日持ち歩いてしまっている存在として。
自分の身を常に安全に保つために、もう現代社会では必須ともいえる一つの知識ともなります。
ただ、法律系の(登竜門みたいな)試験なので、とにかくとっつきにくいことと、
時間がかかるんですよね。学習に。
ただ、メリットとしては、あまり持ってる人少ないかな。
都市部ではそれなりに合格者要るのかもしれませんが、
地方都市では、有資格者が圧倒的に少なくて、目立つかも。